■ 弱酸性を選ぶ

過剰な皮脂を取るためには洗浄力の強い石油系シャンプー、アルカリ性シャンプーがいいと思われがちですが、 あまり洗浄力が強すぎると必要以上に皮脂を取ってしまい、生体の抗体作用によりかえって皮脂の分泌を促してしまう結果になります。 また、アルカリ性シャンプーは髪の毛や頭皮のタンパク質を壊す危険性があります。  大体、シャンプーを使わなくても、お湯で流すだけで頭皮や髪の汚れは落ちてしまうもの。 落ちないのは老化した角質と皮脂、整髪料の類だけです。洗浄力はそれほどでもなくても、 弱酸性のシャンプーなら人間の皮膚に適度の脂と水分を残してくれます。 弱酸性シャンプーで毎日洗髪するのが正しい洗髪方法だと言えるでしょう。

脂性の人はシャンプー前にオリーブ油やホホバ油マッサージ

弱酸性のシャンプーでは、どうしても頭皮のベタつきが治らない、という人は、 シャンプー前にオリーブオイルや椿油、ゴマ油などをつけてよくマッサー ジし、それからシャンプーする、 というのも1つの方法です。これなら、余分な皮脂を頭皮の表面に浮き立たせてから洗い落とせます。 また、アルカリ性シャンプーのように頭皮や髪の毛を傷つけることもありません。

すすぎは十分に行う

シャンプーの界面活性剤が頭皮に残って悪影響を及ぼすというのも指摘されていることです。 これには異論もあります。たとえば、普通にすすげばシャンプーの頭皮への残りはほとんど無視できる程度の量である、 とか、水分で薄め られればほとんど影響ないという説などもあります。しかし、髪が薄くなっている人の頭皮は、 髪がふさふさしている人に比べればあきらかに弱っていることに間違いはないはず。 だったら、頭皮に対してマイナスの影響を持った界面活性剤などの刺激物は頭皮に残さないに越したことはありません。  ともかく、 シャンプーは一度に使い過ぎない(使用量の目安は1回6ml)ようにし、すすぎはできるだけ行い、 シャンプーを頭皮に残さないことが大切です。