ヘアカラーリングの種類として以下のような物に分けられます
永久染毛剤による物
パーマネントヘアカラー 医薬部外品
半永久染毛料
セミパーマネントヘアカラー(*酸性染料) 化粧品
一時染毛料
テンポラリーヘアカラー (毛髪着色料) 化粧品
脱色剤
ヘアブリーチ へアライトナー デカラライザー 医薬部外品

永久染毛剤には2つの種類に分けられます。

  • 酸化染毛剤
  • 非酸化染毛剤

酸化染毛剤にも、アルカリ性酸化染毛剤と、酸性酸化染毛剤の2種類に分けられます。

粉末タイプ・液状タイプ・クリーム(チューブ)タイプ・エアゾールタイプなどのような商品形態をしており、
通称、ヘアカラー・ヘアダイ・白髪染め・おしゃれ染め・おしゃれ白髪染めなどと呼んでいます。

染毛のメカニズムとして、酸化染料が毛髪中で酸化重合し、色素を発生します。

長所・短所

  • 1回の使用でしっかり染まり、シャンプーしても色落ちしない。
  • 色は、2〜3か月持続する。
  • 黒色の毛髪も明るく染毛することが可能。
  • 人によってはアレルギー反応によりかぶれることがある。
  • 髪の手入れが十分でない場合、髪を傷めるおそれがある。
  • 紫外線により色素の破壊によって退色がある。

この染毛剤を用いる場合の大切な点

過去に何度もへアカラーを使用してかぶれなかった方が、体質の変化やその時の身体の具合などによって、ある日突然かぶれてしまうことがあります。
このような事故を避けるために、毎回必ずパッチテストを行ってください。ヘアカラーによって発生するかぶれは主にアレルギー性接触皮膚炎であり、ごく特殊な場合を除いて染毛後24〜48時間で発生する遅延型アレルギー反応といわれています。
従って、テストの結果は48時間後でなければ判定できません。必ずパッチテストを正しく行ってください。皮膚科専門医の見解でも現在のところこれに代わる簡単で確実なテスト方法はありません。

非酸化染毛剤は、最近ではあまり用いられない方法ですが、紹介しておきましょう。

商品形態は、酸化染毛剤と同じ様な物ですが、メカニズムは毛髪中で第一鉄イオンと多価フェノールにより黒色色素を生成する物です。

長所・短所

  • かぶれやすい人にも使える場合がある
  • 2剤タイプは1か月くらい色持ちするが、染毛操作が少し面倒。
  • 脱色作用がないため、黒、または黒に近い色にしか染まらない。
  • パーマがかかりにくいこともある。
  • 髪の手人れが十分でない場合、髪を傷めるおそれがある。
  • 1剤タイプは続けて使用しなければ黒くならない。

ヘアマニキュア・カラーリンス・カラートリートメントと呼ばれる物がこれに当たり、毛髪の蛋白質と酸性染料のイオン結合によって着色します。

長所・短所

  • 色持ちは約2〜3週間。
  • かぶれ、髪の傷みがあまりない。
  • シャンプーによって、少しずつ色落ちする。
  • 汗などでも色が落ち、衣服を汚すこともある。
  • 黒色の髪を明るい色にはできない。
  • 皮膚に染まりやすく、つくととりにくい。
  • 使用を続けていると毛髪が収斂して固くなる傾向が出てくる。
  • アルカリパーマ、ヘアリンス、ヘアトリートメントなどに含まれるカチオン物質により色落ちがある。

ヘアカラースプレー・力ラースティック・カラークレ∃ンなどがあり、着色剤が毛髪表面に付着して、色が付きます。

長所・短所

  • 手軽に使える。
  • かぶれ、髪の傷みはほとんどない。
  • 1度のシャンプーで色が落ちる。
  • 汗などでも色が落ち、衣服を汚すこともある。

脱色剤と脱染剤は、似たような所がありますが、微妙に違うところがあります。

脱色剤は、ヘアブリーチ、ヘアライトナーと呼ばれ、毛髪の天然色素(メラニン)を酸化脱色する物で、原料として、過酸化水素水(オキシドール、オキシフル)が 用いられています。

長所・短所

  • 酸化染料が配合されていないため、かぶれを起こすことはほとんどない。
  • 髪の手入れが十分でない場合、髪を傷めるおそれがある。

脱染剤は、毛髪の天然色素(メラニン)および染毛によって毛髪中に生成された色素を脱色する物です。

長所・短所

  • 酸化染料が配合されていないため、かぶれを起こすことはほとんどない。
  • 髪の手入れが十分でない場合、髪を傷めるおそれがある。
  • 酸化染毛剤などによって、黒く(濃く)染められた髪の色を完全に脱色することが困難。